昭和の名曲との類似性

スリランカの現状が、ある昭和の名曲に似ていることに気付いてしまった。


その名曲とは吉幾三「俺ら東京さ行くだ」です。
さっそく分析。


まずは歌詞をご用意。


♪ハァ~
テレビも無エ ラジオも無エ
自動車もそれほど走って無エ
ピアノも無エ バーも無エ
巡査毎日ぐーるぐる
朝起きて牛連れで
二時間ちょっとの散歩道
電話も無エ 瓦斯も無エ
バスは一日一度来る
俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ
東京へ出るだ
東京へ出だなら 銭コア貯めで
東京で牛飼うだ... がっ!
ア ソレ!
ア ヨイショ!


吉幾三御大の村に無いものを見てみましょう。


無い:
テレビ、ラジオ、ピアノ、バー、電話、ガス

それほど無い:

一日一度:
バス

ぐーるぐる:
おまわり


キャンディの田舎ですと一日2度数時間ずつの停電で、その間はテレビ無いですね。
ラジオは電池で動くのでOK。
ピアノとか見たこと無いね。
バーはあるけど、現状では配送トラックが減便されてて酒が不足。
ついでにタバコも同じ。
2つとも生活必需品と見做されてませんので。
安定財源の要ですけどね。
電話は充電できてれば問題無いですけど、一日に数時間の停電となると基地局のバックアップ電源が切れるのか、ネットが使えなくなることも。
ガスは無いですね。


車もガソリン不足でそれほど走ってない、どころかチラホラって状況。


バスは一日一度ってことは、さすがに無いですね。
ただ昨日の晩のニュースでは、2日に一度の運行にするって話が出てた。
今で既に民間の9割近く、官営の半数近くが運休してるのに、それをさらに半分にするってことです。


おまわり毎日ぐーるぐる、、、はまんま同じ。


スリランカから抜け出して外国に出稼ぎに行く人々の心情を、深いところから理解して歌い上げているとしか思えない。


名曲には名曲たらしめる然るべき理由があったのですね。