ワタシの居ない間に

スリランカの家にかなりの手が加えられている。

ワタシの居ない間にというか、妻が日本に来る前に急いでやったという感じ。

 

前にも書いたが、土間にセメントを塗っただけだった増築部分のカマド調理場兼物置きは、セメントの下をネズミが掘ってしまっていた。

 

そもそもが過去に大雨で流れて溜まった土を取りきらずに作った土間なので固められた土ではないことが原因。

柔らかい土なのでネズミにとっても掘り進めるのは容易だったことでしょう。

また、そこに隣接するトイレは、竪穴を掘って下水を流し込んで地下に浸透させるタイプのもの。

これも作りが甘くて、雨季になると雨水が浸透し内部でいつの間にか汚泥となり、地下浸透が進まない状態。

つまり、つねに周辺の土が湿っていることになる。

居間や寝室の屋根は、猿が飛び跳ねるのでずれてきていたし、元々が裏表を適当に組んであったようでかみ合わせの悪い状態。

 

妻の父親は建築時に同席していなかったので、こんな適当な仕上がりにされてしまったのだ。

 

土間部分は土を掘り返して、ベタ基礎を組んだ。

屋根は張替え。

トイレは一時的にですがシャワー室をユニットバスのような形に変更し、パイプを繋げて遠くに掘った深さ10m、直径1.5mほどの竪穴に流し込む。

 

土間だった部分は二階にスラブを将来的には施工する予定で、駐車場にも部屋にもできるようにする。

土間だった部分自体は台所に蘇る。

 

うちの現在の台所は二つ。

薪で調理できるカマド兼、物置きだった土間。

ガス調理のできる部屋兼物置き。

その両方に電気配線が来ていなかったので、ダイニングに冷蔵庫、炊飯器。

そしてスリランカの家は配線が少ないので、リビングに電子レンジや電気式のオーブン。

カマドで調理する場合はガスの調理部屋まで調味料をとりに行き、食材をダイニングの冷蔵庫に取りに行かねばならない。

その全てを新しく土間に作った大きなキッチンに集約する。

煙突を備えた(以前は無かった)カマド、作業スペース、流し、作業スペース、ガスコンロ。

これらを一列に配し、別の壁にそって電化製品が並べられるようにした。

カマドの煙は燻製が作れるように棚を配置できるように加工をしてあり、照明も壁に沿って配置。

以前は部屋の中央にある照明に背を向けて調理していたので、鍋の内部が暗くなってしまって、いちいち確認するのが面倒でしたが、それも改善。

 

まぁ、まだ道半ばで、電機の配線も出来てないし、屋根もない。

家の各所に会った段差も解消してもらったので、ロボット掃除機の導入も可能になる。

 

なにより家の各所に置かれてていた調理道具や素材が一箇所に集約されるのは嬉しい。

 

かなりお金が掛かったというのでビビりましたが、妻の年収に相当する額にも達していない。

まぁ、確かに年収ぐらいと言われると日本人感覚で300から500万て感じですから、それなりの額ですが、スリランカの公務員の給与は60万ルピーほど。

日本円で25万円ぐらい。

仕上げにもう少し追加料金が掛かりますが、それでも目が飛び出るような金額ではない。

 

休みを使って作業してくれた妻には感謝。

とりあえずの作業が終われば、今まで義母が使っていた部屋を客間にすることも考えているので、田舎体験しつつ我が家に泊まることも可能になります。

 

我々夫婦が戻るのは少なくても5年後ですが。