例えば
「掃除しますか?」と「掃除しました」。
日本人が発音したこの2つの文章を聞き間違えることは非常にまれ。
でも実際のとこ
「shi ma su ka」と「shi ma shi ta」って似てるよね。
特に「su」の音を「s」で発音されてしまうと、または「shi」を「sh」とかだとより似てくる。
さらに、「しますか」は「します+か」という構造、一方で過去形は「た」に変えると思い違いをしていると「しますた」になってしまう。
「す」じゃないよ「し」だよって伝えると、そこに意識がフォーカスしてしまい「しまし+た」になって、休符が挿入される。
この休符が厄介で、「しました」と一息で発声されないと、「しますか」に聞こえてくる。
この「s」「しますた」「しまし+た」を乗り越えて「しました」になるまでが長き道のりでした。
実際、妻は「コーヒー飲みますか」とか言える。
「私は飲みました」とも言っていた。
これが実は「私は飲みますた」だったのかも知れない。
文脈で勝手に補整されて正しい発音に聞こえていただけかも。
あとスリランカの主要言語であるシンハラ語の問題としては「Z」の音が発音が苦手な人が多いっていうのが在る。
「z」を表す文字も無い。
ちなみに「f」の文字も無かった。
とにかくサ行ザ行は苦手なイメージですね。
語頭に「s」の音が来ると「i」を挿入しがち。
例えば「sprite(スプライト)」は「isprite(イスプライト)」という感じ。
この変換というか音の挿入は外来語に対してだけでは無くて、シンハラ語にも、さらに言うと基本単語においても発生していて、ありがとうという意味の言葉「ස්තූතියි(すとぅーてぃい)」も「ィすとぅーてぃい」と発音される事が多くある。
語頭に「s」が来るとかなり強めに音をだす必要があって、「is(ィス)」の方がストレスが低いってことだと思う。
出すか出さないかぐらいで「i」の音を足すと発声し易いし、「s」と強く発声し過ぎた場合よりも正しく聞こえるってのは有る。
人に何かを教えるって言うのは、本当に勉強になる。