選挙前

明日、1月26日にスリランカでは大統領選挙がある。
現職大統領のラジャパクサ候補と前スリランカ軍参謀長のフォンセカ候補が注目を集めている。
実は彼ら以外にも20人の候補者が居て、総数22名のすごい選挙。

昨年の5月に内戦を集結させた時の政治的指導者であったラジャパクサ候補と、直接的な作戦遂行の責任者だったフォンセカ候補。かつては手を取り合って戦争終結を目指した盟友が、今度は選挙戦で火花を散らしている。


互いの主義主張は、自分のシンハラ語レベルでは良く分からない。しかし、ラジャパクサ大統領への批判の声には、うなずける理由が多い。
曰く、物価高騰
曰く、縁故主義
曰く、職権乱用
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ココナッツや米、砂糖などの生活必需品が高騰していて、商店主などはそのことを理由にフォンセカ支持を口にする人も多い。実際、現政権はパフォーマンスとして、選挙前のこの時期に価格調整をして末端価格を下げたとの噂もある。
縁故主義も、家族が政府の主要ポストに就いているのは事実。
職権乱用もかなりなもの。
良い例がこちら。

自身をお札にしてしまう凄さ。
発行日が2009-05-20となっていることに注目。
内戦の終結宣言をしたのが5月の19日。戦争終結の手柄は自分に有るとの主張が盛り込まれている訳です。


かつてはLTTEと同列と考えられていたタミル国民連合は、タミル人への政策を重視しているとしてフォンセカ候補の支持にまわった。


まわりで聞く話しを総合すると、自分ならフォンセカ候補に投票するかな。でも、ステイ先の家族はラジャパクサの支持者。そんな話しはできません。


選挙当日の明日と、さらに翌日は自宅待機の指示が出ています。
選挙がらみで物騒な事件も起きているし、明日は家で仕事します。