包丁その後

あの事件から一週間。


極力家族とは会わないように生活をしている。
しかし隣に住んでいるので、ずっとそんなの無理。


まずは、職場でも必然的に会うのだからという理由で、ナヤナ(大家、女性)と
関係修復を計る。


といっても、こちらから歩み寄るつもりもないので、
普段の生活。
帰宅途中に遭遇。


「あ、今日、わたし仕事休んだんだけど、誰かなんか言ってた?」
「いや、別に」
「そう、ミス(所長)には電話したんだけど」
「どうしたの?」
「午後から行く予定だったんだけど、子どもの病院が長引いて行けなかったから」
「あ、そう。ミス、午後は居なかったから」


こんな感じの会話。
お互いに過去のことは掘り起こさない感じです。
なんで、俺が気を使わないといけないのか、納得がいかない。


旦那の方とは、まだ話せない。
今日も遠くで見かけたけど、避けてしまった。







可哀想な包丁。
証拠品として残しておくべきなんだろうけど、
この状態で置いておくのが心苦しい。
それに道具は使ってなんぼ。
研ぐことにした。



先端部分は、徐々に研ぎ直していくとしよう。