エステートワーカーの最低賃金

スリランカの人口の内、お茶農園での生活者は6%ほど。
しかしながら国民所得の13%は、このお茶農園から生まれる。


そこで茶葉のピッキングに従事する人たちの最低賃金は日額500ルピーと、他の産業からしても低く設定されていた。
これは明らかに、国を挙げての紅茶産業からの搾取。


この状況に対して、従事者たちの組合は日額で1281ルピーまで最低賃金を上げるように政府に要求していた。


大統領はこれに対し、日額1000ルピーに上げるように指示を出した。
まずまずの成果と言えるかも知れない。
なんせ、倍ですから。
ただ、これでも他の産業と同水準になったというだけ。


これによって、紅茶の国際競争力が低下する懸念が語られているけれど、フェアトレードエシカル消費を尊重する気運がある現在においては、スリランカ茶葉の取り扱いが増える可能性もある。


国にしてみれば、自らのふところは傷めずに支持を拡大するには良い方策ですね。