【寓話的ストーリー】
あるところに70を過ぎたお爺さんが居ました。
未だ現役で仕事をこなし海外でも活躍するスーパーお爺さん。
パソコンの不調や慣れない外国の食事にも負けず、夜遅くまで仕事をします。
明日は日本への帰国の日。
フライトが遅い時間なのでホテルをレイトチェックアウトにしてもらい、午後はゆっくりします。
【別視点】
未だ現役とは言え、チームで動くには特別な配慮を受けなければならない。
すぐ近くに行くにもタクシー、食事の場所も彼に合わせる。
パソコンの不調は、必要なファイルを削除してしまったせいだし、再インストールしたけどリカバリーのパスワードも分からない。
で、何故か新しくパソコンを買うと主張。
自分で選ぶこともせず付き添いの人間に任せる。
セットアップ時に必要なソフトが無いと文句を言う。
ソフトを追加で購入しセットアップするも、自分のアカウントが分からないので(同行者が)新規に作成するが、同じメールアドレスが使えない仕様で、それでは無意味だと気づく。
「失敗したー」と半日ほど愚痴をこぼし続け、周りの人間は辟易。
食事も多くは食べられないので半分以上は残す。
店主は気を利かせて「言いつけて頂ければ半量でご提供できますし、値段もお安くできますので」と言ってくれるが、二度目三度目も同じことを繰り返し「多すぎるよ」と文句。
データセーブを忘れて作成した書類を消すという、今時そんな設定でドラマなんか作ったら視聴者に叩かれること必至なミスを犯す。
その結果の深夜労働。
レイトチェックアウトも、同行者に「こんな爺さんに夕方までプラプラしてろって言うの?」と前置きもなくクレーム。
こうゆう人に有りがちな話で、文句は言うけど要求の具体的な内容を言わない。
プラプラしないで、座って待てば良い。
座って待つのが無理ではないのは、仕事では何時間も座ってるのだから周知の事実。
そこはレイトチェックアウトを要求してるってことで理解しますけど、では何時までって言うのも決めない。
そもそもフライトの時間も分かってないしね。
ホテルにお願いすると快く対応してくれたが、次のお客のこともあるので空港に行くギリギリの17時までは無理で、16時まで。
それでも四時間は無料で対応してくれた。
お爺さんに伝えると「まぁ、一時間はどっかで時間潰すか」と。
【解説】
年齢を重ねても仕事をするって言うのは、決して美徳ではないと理解できましたでしょうか?
年配の方には配慮があって当たり前と思うかも知れないけれど、個人契約のプロフェッショナルって言うのはそうゆう事ではない。
健康的で最低限のことは自分で出来ないと、他の人間の時間を喰うことになる。
その為に雑用係が居ますけど、それも個人専用ではないし、ましてや高齢者専用のケア係ではない。
自分の機嫌も管理できなくなってきており、それでチームの雰囲気も壊れる。
そんな人と契約した会社が悪いってのは当然ですが、誰も行きたがらなかった案件ってことで、会社としたら同行者の迷惑よりも案件の進捗を考えるのも当然。
年齢をプラス要素にしたりマイナス要素にしたりと使い分けするのも、なんか違う。
対応した人間に感謝の言葉を伝えず、自分が我慢することを口にする。
いい加減、引退した方が良い。
もしくは契約時に特別な配慮が必要と伝えるべき。
本人は問題なく仕事をしていると思っているのかも知れない。
意外と周りの配慮と言うのは気づかないもんですし。
会社内の風通しが悪くて情報が共有されてないって言うのも有るかも。
やはり日本人との仕事は気疲れが多い。
なんか多くの人が機嫌が悪そうだし。
なんなのあれは。
それとAdoの「うっせぇわ」で歌われている世界観は、かなり改善されてきてると思いますが、まだまだ口で言うだけで残ってます。
「これ言ったらパワハラだから言わないけど」と前置きして結局は言ってたりね。
人間的な魅力に溢れたひとも勿論います。
そういった人とばかり仕事が出来たら最高なんですけどね。