堆肥講習会

乳牛の糞尿からメタンガスを取り出し、調理に利用することができる先進的な設備を備えた酪農家がいる。
その農家で堆肥の講習会を開くということで参加してきた。


その酪農家は三頭の乳牛を飼育しており、庭にはコーヒー、バナナ、お茶、ナツメグなどなど、他種類の作物を栽培している。
個々の作物は少量だが、年間を通して農作業に従事でき、価格変動のリスクも分散できるので、小規模な農家には向いている形態かもしれない。
非常に勉強家でそこそこ成功しているが、それだけではメタンガスの装置を購入する資金は確保できない。
25万ルピーという、スリランカの田舎では目の飛び出るような金額が払えるのも、「ノリタケ」で働いている息子が居るからこそだろう。


この酪農家さんは、堆肥の作成も既に実践している。
地域のなかで成功している酪農家の家でこうした講習会を開催するのは、説得力があり、近隣から集まった参加者も真剣なまなざしだった。