ブータン料理

ブータンの体育隊員から、謎のブータン料理レシピが送られてきた。
『Kewa Datsiの作り方』と書かれた添付ファイル。
ウィルスは仕込まれていない。
開くとそこには

こんな感じのレシピが。


なになに・・・Kewaはゾンカ語でじゃがいも、Datsiはチーズね。
つまり「Kewa Datsi」は『じゃがチーズ』ってことだね。
「肉じゃが」と同じく、非常にシンプルな名前だ。
どんな味なのか想像させる名前ではないので、とりあえずアレンジを効かせないで、レシピどおり忠実に作ってみるとしよう。
四人分は多すぎるので、半分で。



材料はブータン人も好きなように切るみたいなので、適当に。
チーズ以外の材料を鍋に投入して煮る。
火が通ったところで、チーズを入れて煮溶かす。
溶け残ったり、だまになっても気にしないとのことなので、気にしない。



完成。
溶け残り感、だまだま感が尋常じゃないが、気にしないとのことなので、気にしない。
これはこれで具になるらしい。


ご飯にぶっかけていただきます。


しょっぱい。
かなり、しょっぱい。
『唐辛子の辛さの中で感じることの出来る塩の量が適切』
とのことだが、ブータンとランカの唐辛子の辛さが違うのか、しょっぱさが際立つ。


『油と塩の量減らしたり、唐辛子の種を使わんかったり、味付けに味噌とか醤油つかったら美味しく食べれるで。』
とのことなので、残り物の味噌汁を投入してみる。


うん、美味しい。


確かに、もう少し油と塩を減らして味噌味とか醤油味にすれば日本人にもウケるかも。
しかし体育隊員は、こう言っていた。、
『ただ、オリジナルの味は欠片しか残らんけどもw』
そのとおりだ。
やはりコレは、辛くてしょっぱいのが良いと思う。


醤油・・・? 味噌・・・?
そんなの邪道だ!!
ランカの唐辛子ならもっとたくさん入れて辛くしなきゃダメ!!
塩は減らしちゃダメ!!
油もレシピに忠実に!!
健康を気にするなら、食べる量で加減しましょう。


『名は体を表す』
確かにじゃがいもとチーズの味を楽しめる。
小学校の頃、キャンプのご飯になにを作るかクラスで話し合いをした。
他のメニューは忘れたが、『とん汁』を作ると決まった事は覚えている。
材料の買出しをするために、とん汁になにが入っているか、子供の曖昧な記憶を頼りにリストを作っていく。
そんな時、とん汁を作ろうと提案したお調子者が真顔で言った。
『牛肉入ってなかった?』
『・・・おい。とん汁のとんが何か分かってないのか?』
『え?』
『とん汁のことを何も知らないで、提案してんじゃねーよ』


可哀想に。
とん汁はメニューから外されはしなかったが、彼は話し合いから外された。
18歳でデキ婚したと聞いたが、元気でやっているだろうか・・・。
今でもとん汁に牛肉を入れたいと思ったりしているのだろうか。
『名は体を表す』
とん汁は豚肉で・・・。


あ、急に関係ない話で申し訳ない。
いや、簡単な料理だし時代は国際化だから、キャンプのメニューにこの『Kewa Datsi』が採用される日も近いだろうと思って・・・。


・・・無いか。



簡単、お手軽にブータンの味を体験できる『Kewa Datsi』。
オススメです!!



追伸1:
レシピありがとう。また、何かあれば教えて。


追伸2:
各国の皆様。
地元の料理教えてください。
教えてくれれば、つくレポします。