スキレットのメンテナンス

しまい込んであったスキレットに、多少のサビが見えた。
油の馴染みも弱い気がするので、もう一度手入れをする必要がある。


ガス台でやるのが楽なのですが、スリランカは今、ガスが不足している。
ガスシリンダーが売り切れていて、どこに行っても購入できない。
我が家には黄色いガスシリンダー大と中、会社違いで青いガスシリンダー大が一つある。
安定供給とは程遠いスリランカのガス事情を考慮した予防措置です。


そんな状況のガスを使ってメンテナンスは勿体ないので、今日は薪のかまどでメンテナンス。


煤が付着するけど、まぁ別に問題は無い。
というか、外側のコーティングという意味では良い結果が期待できるかもしれない。


手順はガスでするのと同じ。
火にかけて熱したら油を注いでさらに加熱。
一度常温まで冷ましたら、油を他の器に移し替えて余分な油はキッチンペーパーで拭き取る。
再加熱して油を固化させていく。
ネットとかで良く見るのは、煙が出始めたらOKみたいな説明ですが、ここはしかりと焼いて、油が気化するまで加熱するのが良いと個人的には思う。
油でテラテラした状態から乾いた見た目になるまで加熱し、ペーパーで油を塗り重ねる。
これを繰り返すと油による強固な酸化被膜が出来上がっていく。
液体状だった油はタールのように流動性を失い、やがて表面に焼き付いていく。
この時に薄く油を塗り重ねる事がキレイに仕上げるコツ。
で、思ってる以上に煙が出るので、一般家庭でやると不十分な仕上がりになりがち。
このままやると固化した油が燃えるんじゃないか?と心配になるぐらいには焼いたほうが良いでしょう。
実際に火が付くと、せっかくの被膜が炭化して焼き落ちてしまうので注意。



さて、今回はしばらく使う予定も無いので錆びないように保管を考えなくてはならない。
新しい試みとして、木灰に埋める方法を試してみようと思う。
サビが出るのは水分が有るから。
水分が鉄から電子を奪い取り、水酸化物イオンが生成される。
その水酸化物イオンに三価の鉄イオンが引っ張られ水分中に移動。
後に水分が無くなると参加された鉄イオンが残る。
これが赤サビ。


表面を何かでカバーして湿気を寄せ付けないのが一番簡単なのですが、なんせキャンディは湿度が高い。
全てのものにカビが生える土地柄。
灰に埋めるのは良い考えだとは思うのですが、その灰自体もなんだかしっとりしてしまうような状態ですから、どうなるか。
物は試し。
駄目ならもう一度やり直すだけです。